【初心者向け】バンカーショットの打ち方｜一発で脱出できる方法を解説

ゴルフ初心者がつまずきがちなポイントとしてよく挙がるのがバンカーでの立ち回り。ラウンド練習に慣れていない人は何回打ってもなかなか脱出できず、ショットを浪費してしまいがちです。

砂の上・中からボールを打ち込むバンカーショットは通常のショットとシチュエーションが異なるため、いつもと同じような構え方・スイングで打つと失敗してしまいます。ポイントを押さえて一発で脱出できる技術を身につけましょう。

【目次】

１．【カンタン脱出】初心者向け・バンカーショットの打ち方

フェースをオープンにする

前回転を意識する

重心を落とす

２．なぜバンカーショットは打ちにくいのか

砂の抵抗を計算して打つ必要があるから

砂に当たらないよう注意しなければならないから

場所によって対処法が変わるから

３．バンカーショットに向いているクラブの特徴

バウンス角が高い

ロフト角は56°か58°

スチールシャフトがおすすめ

４．初心者におすすめ！バンカーショットの練習法

素振りで砂を取る練習

本番は砂に当たらないよう素振り

５．バンカーショットを上手く打ちたい人におすすめの筋トレ

デッドリフトのやり方

６．まとめ

１．【カンタン脱出】初心者向け・バンカーショットの打ち方

バンカーショットの打ち方は色々ありますが、細かい技法を取り入れる前にまず「バンカーから脱出する」という意識で打ち込むことが大切です。最初は思った方向に飛んでいかなくても大丈夫ですので、とにかく外に出せるよう飛ばしてみましょう。

とはいえ、最初にご説明した通りいつもの構え方・打ち方では上手く飛んでいきません。現在バンカーショットの手法として主流である「エクスプロージョンショット（砂と一緒に打ち込むショット）」を身につけるとよいでしょう。

上手く脱出できない時に意識するとよい具体的な打ち方をご紹介します。

フェースをオープンにする

バンカーから脱出するには、力強いまっすぐな打ち方ではなくふわっと高くボールを上げるような打ち方になるようスタンスを調整するのが大切です。フェース（クラブの向き）をオープンに構えてスライスになるよう打つことで、球をゆるやかに持ち上げやすくなります。

フェースのコントロールが難しい初心者はまっすぐ（スクエア）でも構いませんが、これから紹介するポイントを特に意識するようにしてください。

スイング時に前回転を入れる

通常のショットは力をまっすぐ入れるために後ろから体を回転させて打ちますが、バンカーショットはバックスイングで回転を入れすぎるとボールがあらぬ方向に飛んで行ってしまうので注意しなければなりません。

後ろからの回転は入れず、インパクトのあと体を前に持っていくよう意識するとボールをまっすぐ飛ばすことができます。

重心を落とす

ゆるやかな軌道のボールを上げるには体を前傾状態に保つのが重要です。そのために重心を低くした状態、つまり腰を低くした状態で打つのがポイントです。

手の位置を低くした状態（ハンドダウン）になるよう意識するのも一つの手です。

２．なぜバンカーショットは打ちにくいのか

バンカーはペナルティ（罰打）になりませんが、初心者は特に一度入ってしまうと脱出できずスコアを浪費してしまいがちです。

バンカーショットの打ち方で悩んでいる方は、打ちにくい理由をしっかり理解することで自分の改善ポイントが見つかるかもしれません。

砂の抵抗を計算して打つ必要があるから

先ほどもご説明したように、バンカーショットは砂ごとボールを打ち込む「エクスプロージョンショット」を用いるのが現在の主流です。

しかし、砂を巻き込んで打つのは簡単ではありません。砂にフェースが潜り込む、ソールが弾かれるなどの要因により抵抗が発生しやすくなります。そのため、通常のショットと同じ感覚で打つと飛距離が出ず脱出できません。

砂の抵抗を計算して打ち方を変える必要があるため、バンカーショットは通常のショットより難易度が上がると言われています。

砂に当たらないよう注意しなければならないから

バンカーでは基本的に砂の状態を知るための動作を行ってはならないため、クラブで地面に触れる行為全般が罰打の対象になります。具体的に設定されているバンカーでの禁止事項は以下の通りです。

• ショット前にボールの前後を触る
• ショット前の素振りで砂に触る
• バックスイングで砂に触る

通常のショットよりもスイング時の禁止事項が多いため、初心者はしばしばルールを気にしすぎてボールの飛ばし方に集中できないことがあります。

場所によって対処法が変わるから

バンカーのふち（アゴ）が高い場合、アゴに近い場所にボールがある場合は砂を緩衝材にしてふわっと球を高く上げる技術が必要になります。しかしその一方、アゴが低い場合はエクスプロージョンショットにせずまっすぐボールに当てた方がよいケースもあります。

また、砂の硬さによって理想的な打ち方や向いているクラブが変わる場合もあるでしょう。

決まった構え方・打ち方では対応しきれないため、その場で対処法を考えて柔軟に打ち方を変える応用力が試されます。それゆえバンカーショットは比較的難易度が高いと言えるでしょう。

３．バンカーショットに向いているクラブの特徴

バンカーショットではエクスプロージョンショットを打ちやすいサンドウェッジというクラブを使うのが一般的です。

ここからは初心者がバンカーショットを打つときに最適なサンドウェッジの特徴をご紹介します。

バウンス角が高い

バウンス（ヘッド後ろの出っ張り部分）はヘッドが砂に潜ってしまうのを防ぐためのものです。

基本的に砂ごとボールを打ちやすいバウンス角が12°程度のクラブを選ぶのがおすすめです。

ただし、砂が硬いバンカーではソール（クラブヘッドの底）が跳ねないようバウンス角9°以下のクラブが推奨されることもあります。ある程度上達してきたらバウンス角が低めのクラブも用意しておくとよいでしょう。

ロフト角は56°か 58°

サンドウェッジはボールをふわっと高く上げやすくするため、他のアイアンと比較してロフト角が大きく設定されています。

ロフト角は通常のサンドウェッジであれば56°か 58°に設定されているはずなので、そこまで気にしすぎなくても問題ないでしょう。

スチールシャフトがおすすめ

サンドウェッジはシャフトの材質によってスチールシャフト・カーボンシャフトの2種類に分けられるのが一般的です。

他のアイアンも同じくスチール・カーボンから選んでいるはずですので、使っているアイアンと同じ材質を選ぶのも一つの手です。その一方どちらかといえばスチールシャフトを推奨するケースが多いのは、スチールの方が力をこめやすいからです。

カーボンは材質上かなり軽いため、砂の抵抗に負けてパワーが出ない可能性があります。パワーに自信がない方はスチールシャフトがおすすめです。

４．初心者におすすめ！バンカーショットの練習法

バンカーショットの上達には実際に砂の上で球を打つ練習をするのが一番です。ここからは、おすすめの練習方法をご紹介します。

素振りで砂を取る練習

本番ではルール上砂に触れる位置での素振りが禁止されているため、普段からラウンド以外の場で経験値を積んで球を打つイメージを掴むことがいっそう重要になります。

おすすめはバンカーショットを砂だけを掘り返すように打つ練習方法です。まずはボールなしの状態で体の回転やスタンス位置などを意識して、正しい角度で砂を取れるようにすると上達しやすいでしょう。

一言アドバイス：ボールはそっと置く

上からボールを砂に落とすと砂に埋まってしまいます。球が砂に埋まっている状態だと打ちづらくなってしまうので、そっと置くよう意識してください。

本番は砂に当たらないよう素振り

実際にフィールドでプレイしているときも、バンカーで打つ前に素振りをしておくのがおすすめです。砂に触れて罰打にならないよう少し上から素振りして、実際に打つときは砂を少し掘って足場を作るとよいでしょう。そうすることで打つときに目線が低くなり、素振りと同じ感覚で打つことができます。

一言アドバイス：バンカーレーキできれいにしてから出る

無事にボールがバンカーから脱出したら、バンカーレーキで足場やボールがあったところをきれいに均してから出るのがゴルフのマナーです。

次の人が打ちやすい状態にしてから出るようにしましょう。

５．バンカーショットを上手く打ちたい人におすすめの筋トレ

バンカーショットはコントロールが大事なショットなので筋トレは必要ないように思えるかもしれませんが、実は重心を下に持ってきて固定する力、つまり下半身の筋肉が重要です。

下半身を強化したい人におすすめな筋トレは「デッドリフト」。下半身を重点的に鍛えるウェイトトレーニングなので、バンカーショットの強化にぴったりです。さらに、ゴルフのスイング全般に必要な背筋も鍛えられます。

普段からジムに通っている方はぜひ取り入れてみてください。

デッドリフトのやり方

・肩幅に足を開き、肩幅よりも広い位置でバーベルを握る

・上体を一直線にキープする

・上半身を起こして腕を伸ばす

・膝が伸びきったらもとに戻す

背中を丸めないよう注意しましょう。バーベルが膝の高さになるくらいで一気に上半身を起こすのがポイントです。

６．まとめ

バンカーショットは砂を巻き込んで打つ「エクスプロージョンショット」を使うため、普段のショットとはやや性質が異なります。

ふわっとボールを上げてとにかくバンカーの外に出せるよう練習してみましょう。

バンカー向けクラブの選び方、バンカーショットの打ち方を動画で確認したい方はこちらのTiktokも参考にしてみてください。

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