COLUMN
ゴルフ初心者が身につけたい上達コラム
初心者はクラブの握り方から!グリップの基礎を抑えよう
ゴルフ初心者はついスイングのやり方や遠くに飛ばすための力の入れ方などに意識が向きがちですが、実はクラブの握り方を覚えることも非常に重要です。
「なんとなく自分流の握り方でゴルフをしている」「始めたばかりで正しい握り方が分からない」という場合はまずグリップの基礎から学びましょう。この記事では初心者向けにいまさら聞けないゴルフクラブの握り方を解説します。
【目次】
1.ゴルフはクラブの握り方が重要
2.ゴルフクラブの握り方
オーバーラッピンググリップ
インターロッキンググリップ
テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)
3.ストロンググリップ・ウィークグリップとは
ストロンググリップ
ウィークグリップ
4.ゴルフクラブの握り方のポイント
フェースの向きを意識する
リラックスした姿勢を取る
握る力を強くしすぎない
5.パターグリップの握り方
逆オーバーラッピンググリップ
クロスハンドグリップ
クローグリップ
6.まとめ
1.ゴルフはクラブの握り方が重要
プロゴルファーやゴルフ上級者のグリップを見てみましょう。上手い人ほどきちんとした形でクラブを握っていることに気が付くでしょうか。
グリップの形はスイングの質や球筋にも大きく影響を与えます。グリップの握り方が整うとフェースの向きが安定していき、結果としてショットの方向性が抜群によくなっていきます。
そのため、初心者のレベルアップにはまずグリップの形を整えるのが不可欠だと言われているのです。
2.ゴルフクラブの握り方
ゴルフクラブの握り方は大きく分けて3つあります。まずはそれぞれのグリップについて大まかな特徴を掴みましょう。
なお、本記事で紹介する手の形は右利きを想定して記載しています。左利きの場合は左右を逆にしてグリップを作ってください。
オーバーラッピンググリップ
オーバーラッピンググリップは左手の人差し指に右手の小指を乗せて握る方法で、両手でクラブを包み込むような握り方です。最もポピュラーなゴルフクラブの握り方と言われており、多くのプロゴルファーがこのグリップを採用しています。
スイング中に右手の力が入り過ぎず、手首の動きを使って左右均等の力でスイングできるのが大きな特徴です。手が大きくて力が強い人に向いた握り方だと言えます。
インターロッキンググリップ
インターロッキンググリップは、左手の人指し指と中指の間に右手の小指を絡める握り方です。オーバーラッピンググリップよりも両手の一体感が強く、方向性に優れています。
指を絡ませることで右手と左手の位置を固定しやすくなり、手の中でグリップが動きにくくなります。その結果、クラブヘッドの動きを安定させることができるようになります。
インターロッキンググリップは、手が小さくオーバーラッピンググリップではスイングが安定しない方におすすめの握り方です。しかし近年ではタイガーウッズなどの有名選手がインターロッキングを使っていた影響で、このグリップを採用しているプロも数多くいます。
テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)
テンフィンガーグリップは左右の指を絡めずに10本の指でグリップする握り方で、手首をスムーズに動かせるのが特徴です。
フェースが開かないよう力を入れやすいため、パワーに自信のない女性ゴルファーにおすすめです。
ただし現在テンフィンガーを使うプロゴルファーはほとんどおらず、テンフィンガーでのプレイを指導できるコーチも多くないため、今から始める初心者にはおすすめしづらいグリップです。
3.ストロンググリップ・ウィークグリップとは
先述した3つの基本的な握り方とは別に、グリップ時の手の甲の向きによって「ストロンググリップ」「ウィークグリップ」2種類の握り方があります。
スイングの角度を微調整したい場合にはストロンググリップ・ウィークグリップを使い分けるのも一つの手です。
ストロンググリップ
左手の親指が中心線より左側に位置している握り方を「ストロンググリップ」と呼びます。
フェースが左方向になるよう、左手を内側に向け、横から右手を添える形になっています。他のグリップと比べるとフェースが開きにくく、手首を固定した状態で打ち込みやすいのが特徴です。
飛距離を出したいドライバーでのフルショットなどの場合はストロンググリップがおすすめです。
ウィークグリップ
両手の親指をグリップの中心~左に置く握り方を「ウィークグリップ」と呼びます。
ウィークグリップはフェースが閉じにくいのが特徴で、言い換えればフェースが開きやすいためミスを誘発しやすいことには注意が必要です。特に最近のドライバーはフェースが開きやすい特性が強いため、飛距離が必要なドライバーのフルショットでは意図しないスライスにつながる可能性があります。
フェースをやや閉じた状態で打ちたいグリーン周りでのアプローチや、ハーフショットなどではウィークがおすすめです。
4.ゴルフクラブの握り方のポイント
ゴルフクラブの基本的な握り方以外にもいくつか身につけるべきポイントがあります。
普段の練習時に以下のコツを意識できているかチェックしてみましょう。
フェースの向きを意識する
球筋を決めるのはフェースの向きと力を入れる角度です。クラブをしっかり握る前に、まずはフェースの向きを確認しましょう。
クラブをまっすぐの状態にする「スクエアフェース」になるよう握るとボールもまっすぐ飛びやすいため、基本はスクエアフェースになるよう握り方を調整するのが基本です。
フェースの向き、球筋に関しては【ゴルフ初心者向け】球筋の種類9タイプを分かりやすく解説で詳しく紹介していますので、こちらもご参照ください。
リラックスした姿勢を取る
初心者の方はグリップの握り方に注意を向けようとして力が入ってしまい、肩が縮こまっていることがあります。無駄に力が入りすぎるとボールに上手く力が伝わらないため、リラックスした姿勢を心掛けましょう。
軽く前傾姿勢を作り、腕を少し下げた状態でグリップを握ります。自然に力まない角度を維持するのがポイントです。
握る力を強くしすぎない
グリップを握る時は出来るだけ優しく、しかし指とクラブの間に隙間がない状態が理想的です。
目一杯飛ばそうとするあまり、グリップをギュッと強く握らないようにすることが大切です。グリップを密着させることで軸がしっかりするため、力を入れすぎなくても飛ばすことができます。
5.パターグリップの握り方
パターのグリップは先程ご紹介した基本的な握り方とはやや異なり、ドライバーとパターで異なる握り方をしているゴルファーがほとんどです。良く用いられる3つの握り方を確認しておきましょう。
逆オーバーラッピンググリップ
一般的なオーバーラッピンググリップは右手小指を左手にかけて持ちますが、逆オーバーラッピンググリップの場合は左手人差し指を右手にかけます。
こうすることによって通常のオーバーラッピングと比べて利き手で握る範囲が広がり、繊細なタッチで打つことができます。
利き手の感覚を生かしてタッチをしたい人におすすめです。パターのフェースがスクエアに保たれやすく、方向性の向上にも寄与します。
クロスハンドグリップ
クロスハンドグリップは左手を下に、右手を上にして握るスタイルです。
この握り方はプロゴルファーの間でも広く採用されており、特に短いパットでの精度を求める際に有効です。
クローグリップ
右手の親指と人差し指で軽くつまむような形を取る握り方です。右手でボールを押し出すようなフォームで打つことにより、利き手の感覚を最大限に活かしたショットが可能になります。
クローグリップは普段のグリップと手の形や力の入れ方がかなり異なるため、最初は違和感があるという方も多い握り方です。身につけるには十分な練習と慣れが必要なグリップだと言えるでしょう。
6.まとめ
一口にゴルフクラブの握り方と言っても種類はさまざまで、明確な正解があるわけではありません。練習を通じて自分に適したクラブの握り方を身につけていくことが上達の近道です。
「これまでクラブの握り方をあまり意識してこなかった」という方は、この機会にグリップを意識して練習してみてください。